地震があって①
9月6日深夜3時ちょっとすぎ
「地震!!!」
峰ちゃんのその声に2人で起きた
その瞬間僕らの住む8階のマンションは
強烈な横揺れの地震がきた
かすかに記憶があるのは
【死】が一瞬頭をよぎった
身が震えるのほどの揺れ
峰ちゃんの叫ぶ声
ものが倒れる音
何かが割れる音
僕は少し痛いくらいに
キツく峰ちゃんを抱きしめた
どのくらい揺れていたかわからないが
揺れがおさまって暗闇の中
立ち上がって部屋を見た
言葉がない
「…やばい…な」
まず電気がつかない
【停電だ】
アロマディフューザーが倒れ
水浸しになっていた
ガラスの破片が散乱していた
一番でかい家具が倒れていた
…
「とにかく、まずどうするか」
どうしようもなかった
「まず、片付けは朝にして寝よう」
僕は峰ちゃんにそう言い
最低限の逃げられる服を
隣の部屋の傾いたタンスの中から
無理やり引っ張り出して布団の横に常備した
【何が起こったんだろう】
冷静になろうと俯瞰する
そうしているうちに
救急車のサイレンが鳴り止まないほどに
断続的に聞こえた
あー、これは大ごとになっている
胸は動機が止まらない
筋肉が少し萎縮している
その瞬間認知したのは
【恐怖】
あー怖かったんだ
いや、怖いんだ今も
床について目を閉じても
寝れるわけがない
鳴り止まないサイレン
ヘリコプターの音も聞こえてくる
少しずつ夜が明けてきた
「寝れないね」
明るくなってきた
どうしようもない
目を閉じるとあまりいいイメージができない
起きよう
片づけよう
明るくなって
初めて明るみになる部屋
「どうするよこれ」
2人で片付け初めてどれだけだっただろう
少し外の様子を見てみようと外に出た
地下鉄は閉まっていた
近くのFamily Martは長蛇の列
ローソンはやってない
イオンは早速
パンと飲み物を格安で売る準備をしていた
それを待つ長蛇の列
ここで認識した
自分は今災害にあっている
大学2年
あの時は3.11があって1年が経った時
その年からボランティアをし
僕は東北を今も尚毎年足を運んでいる
人より少し災害した時
どんな行動が必要か
少しは知識があった
まずは情報だ
携帯の充電が必要だった
すでに10%を切っている
さらに停電中だ
SNSを見る
僕の20も上のボランティアに精通する友人が
助けにいくと呼びかけていた
幸い近くに住んでいるから
早くきてくれるんじゃないかと思い
「電気が欲しい、充電がしたい」
少ない充電の中
ヘルプを出した
午前9時
友人が到着した
重い一番でかい家具を一緒に直し
少しばかり情報をシェアした
お互いボランティアや災害のことを
今まで学んできた
僕
「どうすべきですかね?」
友人
「まとまって行動したほうがいいよね」
僕
「じゃあ森の広場に集まって集団で避難したらどうかな?」
友人
「それいいね」
僕
「森の広場に電話する」
その時
友人
「何時間後に断水だって!!」
僕は蛇口をひねった
もう、断水してた
僕は8階から下まで降りて
車で充電してた携帯を取り出して
リトリートハウス森の広場の
管理人(という名の友人)に連絡した
僕
「まとまって行動した方がいいから森の広場にみんなでとりあえず集まりませんか?そこで食料と水、情報をシェアしたらどうですかね?」
管理人
「そうしよう!」
決まったら早い
と、その瞬間
あと2時間ほどで電波が繋がらなくなる
という情報が入った
僕はとりあえず早急に
イベントページを立ち上げ
まず近くにいる人に声をかけた
SNSを見ないかもしれない
電話をしよう
何人かに電話して呼びかけた
その後12時をすぎたあたりで
友人が迎えにきてくれ
森の広場へ向かった
僕は立体駐車場に車があり
停電のため車が使えなかった
僕はありったけの水と
持てるだけの食料と寝袋を持ち
峰ちゃんと森の広場へ向かった
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